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No.174 指定管理者が変わるとき

高知市文化プラザ(かるぽーと)

3年前、No.99にて指定管理者制度への雑感を書いたときに、「平成20年ごろかそれ以降、次の指定期間の募集ラッシュが来る時は、今回よりも公募件数が多くなることでしょう」と書きました。昨年の後半から、その「次の指定期間の募集ラッシュ」がやってきています。
 ただ、まだはっきりした数値はわかっていないものの、前回非公募だった施設が公募を行っている一方で、前回公募した施設では指定継続を行ったところが多かったため、あまり「公募が増えた」という印象はないかと思います。
 また応募側も、公募の施設にはとにかく手を挙げるという動きが減り、リスク管理や人員確保、費用削減努力などの難しさを十分配慮した上で、無理のない範囲で指定管理業務に参加する企業が増えてきたのではないでしょうか。
 その結果、募集側は十分精査された公募条件を提示するようになり、応募側は確実に指定管理者に選ばれるために、施設や地域の特性にあわせた強力なグループを構成して応募する形が増えてきたように見受けられます。
 弊社も、ご縁あって4月1日から共同企業体「高知市文化プラザ共同企業体」の一角を担う形で「高知市文化プラザ(かるぽーと)」の指定管理に携わることになりました。
 高知市文化プラザ共同企業体は、(株)四国舞台テレビ照明を代表企業に、四電ビジネス(株)、三菱電機ビルテクノサービス(株)、弊社の4社で構成されています。さまざまな業種の四国のリーディングカンパニーとご一緒でき、とても良いパートナーにめぐり合えたと思っています。

 私たちは、3月中旬から建物内の一室を準備室としてお借りして引継ぎを行い、3月31日の夜に主業務を行う事務室へ引っ越しして4月1日を迎えました。個人的には、引継ぎにこれだけ最前線で関わったのは初めてで、多くのことを学ぶことができました。

 これまで建物全体の指定管理を行ってこられた(財)高知市文化振興事業団(以下、「事業団」)は、公募対象となった文化プラザの指定管理には応募されず、4月からは建物に併設されている中央公民館、横山隆一記念まんが館のみの指定管理を引き続き行われています。
 事業団の方々にしてみれば、自分たちが長年勤めた施設を他社に渡すために引継ぎに多くの時間を割く、ということには大変複雑な思いがあったかと思います。その思いを抑えつつ、大変丁寧に引き継いでいただいた上、4月以降も同じ建物内にいらっしゃるので相談にも乗ってくださるおかげで、最近やっと穏やかに業務を行えるようになってきました。

 これまでも、指定管理者制度の難点として引継ぎ期間の短さや体制づくりの難しさは多くの方が訴えてこられました。新築の施設の習熟とは異なり、引継ぎの場合は業務開始前に自由に施設内を動いたり、機器を勝手に操作したりできません。ホールという特別な設備を多く持ち、安全管理に特に気をつけなくてはならない施設で、施設や設備に未知の部分があるままスタートする恐ろしさは計り知れません。
 引継ぎに一定期間の休館を設けるという判断をするのか、切り替え時期のフォローを前指定管理者の業務としてあらかじめ明記するのか、お客様が安全に使うための引継ぎの仕組みづくりの必要性を切実に感じました。

 弊社では今後も、公募書類を作成することも、応募者として事業計画書を書くこともあると思います、両面に立っているからこそ分かることを生かして、利用者、運営者、行政の三者すべてにとって幸せなホールをつくっていくために尽力したいと思います。

※高知市文化プラザ(かるぽーと)のホームページはこちら

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