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No.033

都城市総合文化ホール整備基本計画
〜芸術文化の創造とまちづくりのために〜
がまとまりました

都城市は宮崎県の南西部にある都城盆地の中央に位置し、人口約13万人で宮崎市と鹿児島市のほぼ中間にあります。そのため地理的条件に恵まれ、交通の要所として、また南九州圏域の産業・文化の中心として発展している都市です。平成元年には全国の自治体で初めての「ウェルネス都市宣言」を行い、以後、ソフト先行ハード追従型のまちづくりに一貫して取り組んでいます。
全景イメージ

その都城市北原町に建設予定の総合文化ホールは、多様化する芸術文化活動に対応し、南九州の芸術文化振興の中核施設として先進的な機能を備えた施設を目指しています。
「総合文化ホール整備基本計画」をまとめるにあたっては、5つの組織を設けて行政だけでなく市民、設計を担うチームが一体となって検討が重ねられました。

*設計チームの(株)NTTファシリティーズは今年の5月にプロポーザル方式によって選定
(シアターワークショップは設計チームのメンバーとして協力しました)

5つの組織を簡単に説明すると

総合文化ホール 企画運営委員会
33人のメンバーで構成(旧総合文化ホール整備基本構想策定懇話会20人、団体推薦4人、公募9人)

総合文化ホール 専門家懇話会
中央で活躍する舞台監督や音楽監督、舞台演出家など舞台芸術専門家4人で構成

総合文化ホール 建設促進協議会
都城駅前地区の通り会などの団体や事業所の代表者で構成

総合文化ホール 幹事会
行政による検討組織として、都城市と北諸5町で構成

総合文化ホール 庁内検討会議
市役所内の関係17課で構成

今後も各組織との検討を進め、目標像である −創造とコミュニケーションの場として全ての人に開かれた多機能総合文化施設− として平成18年秋の開館を目指しています。

「都城市総合文化ホール整備基本計画」は都城市ホームページでご覧になれます。 http://www.city.miyakonojo.miyazaki.jp/index.asp

(株式会社シアターワークショップ 松木優)

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No.034


「よみがえる帝国劇場展」開催中
〜早稲田大学坪内博士記念演劇博物館にて〜

早稲田大学坪内博士記念演劇博物館(以下、演劇博物館)では「よみがえる帝国劇場展〜図面・模型を中心として〜」が開催されています。旧帝国劇場(以下、帝劇)については本ニュースでもVOL009で紹介しました。

帝劇は1911年に設立された日本初の西洋劇場で、横河民輔設計によるルネッサンス様式の白亜の殿堂です。歌舞伎を中心に、女優劇、歌劇、新劇、さらには海外の一流芸術家の公演が行われ、帝都の社交の中心と仰がれていました。その運営面では茶屋制度からチケット制度へ、興行制度の上から大きな転換点になり、また劇場建築面でもプロセニアムアーチの形成、椅子席の本格的な導入等、現代の劇場・ホールへの転換として位置づけられ、現代の視点からも興味深い存在と言えます。

写真
写真
帝劇写真 帝劇模型

展示の中心になるのは設計図書の原本と、それを基に復元された1/50の縮尺の模型です。建築分野では早稲田大学理工学部建築史研究室が協力し、図面の復元と模型の製作を行いました。その過程ではCG(コンピューターグラフィック)で全体のバランス等を把握し、当時の雑誌や絵葉書等の写真を用いて細部が検討されました。模型の大きさは幅80cm、奥行120cm程度になり、表面に張られていたタイル(化粧瓦)の目地や、柱頭や窓付近の装飾の造形に至るまで細かく表現されています。

模型は外観のみですが、舞台寸法を調べていくと現代の劇場・ホールに通じる点が見つかります。帝劇のプロセニアムアーチの幅と高さの比率は、歌舞伎座等の偏平な比率と、欧米の歌劇場の同寸法に近い比率との中間に位置しています。これは横河が設計した独自のプロポーションで、以上の和洋の純粋な劇場とは一線を画すものでした。その値は間口8間(14.4m)、高さ24尺(7.2m)、舞台の奥行9間(16.2m)となりますが、それが現代の800席規模の劇場・ホールに非常に近い値を示しているのです。

帝劇内観写真
写真
帝劇内観写真 帝劇内観CG

復元研究は建築以外にも、演劇、舞台美術、装飾美術や経営等の多面的な視点で検証が行われているので展示も多岐に渡っており、公演や舞台裏等の写真を初め、舞台美術の下絵、客席の天井壁画、チケット、プログラム等、当時の帝劇の様子が伺える様々な資料をご覧いただけます。この企画展は2002年9月24日〜12月21日の期間で開催されていますので、たまには100年の歴史を超えた劇場の世界に足を運んでみてはいかがでしょうか。

(株式会社シアターワークショップ 小林徹也)

著者は演劇博物館研究プロジェクト「旧帝国劇場復元研究会」に参加しております。
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館のホームページはこちら
【参考】VOL009 旧帝国劇場建設から90年

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