|
宮崎県の都城市(みやこのじょうし)において、総合文化ホールの建設が、平成18年10月の開館を目指してすすめられています。大ホール(1,461席)、中ホール(674席)、練習室(3室)、会議室(2室)、創作室、ワークルーム、和室、工房、マルチギャラリー、情報スペース、TVスタジオ、ラジオスタジオ、アートモールなどからなる全国でも有数の充実した公立文化施設となっています。
また、管理運営については、民間的な経営理念や経営戦略を取り入れ、地域と一体となって「南九州の文化芸術振興の拠点」「創造とコミュニケーションの場」「文化のまちづくりの拠点」となることを目指しています。
今年度中に財団法人を新規に設立し、平成17年4月から本格稼動をしていきます。そこで、専門的な知識や経験を有し、やる気のあるスタッフを募集します。あなたのキャリアを、是非、都城で活かしてみませんか。現時点の募集の概要は下記の通りです。詳細については10月1日に掲載予定の都城市総合文化ホールのホームページをご覧ください。
- 【都城市】
- 宮崎県で宮崎市に次ぐ人口規模(13万2千人)で、豊かな美しい自然に恵まれ、全国でも有数の畜産基地である。平成元年に日本で最初に「ウエルネス都市宣言」を行い、“人が元気 まちが元気 自然が元気”をスローガンに「ウエルネス都城」のまちづくりをすすめている。立地条件も、宮崎空港、鹿児島空港いずれからも車で約1時間の距離にあり恵まれている。全国でもメジャーになりつつある?本格焼酎「黒霧島」の産地でもある。
| 一般職員(若干名) |
| 総務関係: |
OA関連、備品、管理システム、労務管理、文書管理等 |
| 利用関係: |
利用システム、利用規則、友の会、パンフ類等 |
| 事業関係: |
自主事業の企画立案、実施、検証等 |
| 舞台技術職員(若干名) |
| 舞台設備関係: |
舞台機構、照明、音響の操作等、舞台関係全般 |
平成16年11月(予定)
一次試験 平成16年12月(予定)
二次試験 平成17年 2月(予定)
平成17年4月1日以降
| (1) 給料: |
財団の規則に基づいて支給します。
なお、採用者の経験等を考慮する予定です。 |
| (2) 勤務場所: |
都城市総合文化ホールの開館までは、都城市文化振興財団 (仮称)事務局に勤務します。 |
財団法人都城市文化振興財団(仮称)設立準備委員会事務局
〒885-8555 宮崎県都城市姫城町6街区21号 都城市企画部文化振興課内
TEL :0986-23-2132
FAX :0986-23-2006
E-mail:
hall@city.miyakonojo.miyazaki.jp
URL :
http://www.0986.jp/mbunka/
(※ご意見ご感想はこちら)
今秋、東京都文京区にある文京シビックホール大ホールで「ニューアーティストレビュー 文京の四季」と題したコンサートが、昨秋に引き続き開催されます。
今回のテーマは「風のハーモニー」ということで、モーツァルト作曲の木管楽器の協奏曲の抜粋を中心に演奏曲目が組まれます。また、「風」に重ねる風景として昔ながらの名前を残す文京区内のたくさんの「坂道」をコンサートの中のお話やホワイエでの展示などで紹介する予定になっています。
企画趣旨の面では、「若い音楽家達に演奏の機会を」ということで、若手指揮者の注目株のひとり平井秀明氏が企画構成し、出演者としては同じ文京区内にあるトッパンホールが推薦する若手アーティスト達を中心に編成した「ニューアーティストレビュー室内管弦楽団」に実力派のゲストが加わります。きっとモチベーションの高いフレッシュで爽やかな「風」を奏でてくれることでしょう。なお、昨秋のこの事業は、この企画趣旨が評価され、文化庁から新進芸術家公演事業として助成を受けています。
また、企画方法の面では、施設規模の異なる公立ホールに民間ホールが協力し、お互いに公演内容を差別化しながら演奏家を紹介するという、おそらく他ではなかなか例がないやり方だと思います。公立と民間と合わせて多くのホールが立地する大都市でこそ可能なことかもしれませんが、魅力的で独自性のある企画の方法として、ひとつ興味深い事例ではないでしょうか。
ニューアーティストレビュー文京の四季〜風のハーモニー
| 日 時 |
11月23日(火) 14:00開演 |
| 会 場 |
文京シビックホール大ホール |
| 演 奏 |
指揮とお話:平井秀明
ニューアーティストレビュー室内管弦楽団
オイロス・アンサンブル・クインテット(ゲスト/木管五重奏)
山本祐ノ介(ゲスト/チェロ)
桑田穣(ゲスト/ヴィオラ)
|
| 曲 目 |
モーツァルト/ディヴェルティメント ニ長調 K.136 他 |
| チケット |
全席指定1,000円(税込)〔全席指定〕 9月2日(木) 午前10時より発売開始 |
| 取り扱い |
シビックチケット 03-5803-1111 チケットぴあ 0570-02-9999
トッパンホールチケットセンター 03-5840-2222 |
| 企画協力 |
トッパンホール ミリオンコンサート協会 |
※文京シビックホール ホームページ
|
|
(株式会社シアターワークショップ 和田知彦)
(※ご意見ご感想はこちら)
■夏の定番
暑い夏の夜には「浴衣を着て花火大会」が日本の定番ですが、やはり夏にしか味わえない楽しみは様々な場所で舞台芸術を鑑賞できる野外公演です。日本でも大物アーティストのコンサートや、ロックのフェスティバル、演劇公演などが行われていますが、夏の定番となるまでにはもう少し時間がかかりそうです。
ヨーロッパでは夏になると、各地で野外公演が行われます。〇〇フェスティバルと銘打った数ヶ月間に及ぶ大規模なものから、小学校の校庭の小さな野外劇場で行われるものまで規模は様々ですが、カフェでもテラス席がお好みのヨーロッパ人は、オペラを見るのもバレエを見るのもやっぱり野外がお好みのようです。
野外公演のシーズンは大体6月から9月にかけてですが、6月の夜は冷え込むことも多く、9月は既に秋の涼しい季節ですが、それでも毛布に包まりながら野外公演を楽しんでいます。ちょっと不可解な気もしますが、強力なストーブを設置してまで冬でもテラス席で食事することも珍しくないヨーロッパの人々にとっては、当たり前のことなのかもしれません。
■文化的なピクニック、お得なバカンス
野外公演が行われる場所は、公演が行われる時間以外には入場料を徴収している有名な観光名所である場合も少なくありません。例えば、ヴェルサイユ宮殿の庭園、ローマのカラカラ浴場、その他各地の古代ローマ劇場や円形闘技場等では規模や数の大小はありますが、大抵、夏の野外公演が行われます。特に大規模なフェスティバルには、地元の住民はもちろん国内外から多くの観客が訪れるので、期間中は5つ星からユースまで街中のあらゆるホテルが満室となり街には人が溢れ返っています。フェスティバルは単なる文化イベントではなく、まちの大変重要な観光資源になっています。昨年フランスでは舞台芸術関係者の大規模なストライキが行われ、世界的に有名な南仏アヴィニヨンの演劇祭さえ中止されましたが、まちの経済が被った打撃は相当なものだったのではないでしょうか。
話がやや横道にそれてしまいましたが、フェスティバルを中心としたヨーロッパの夏の野外公演は、地元の人々にとっては文化的なピクニック、まちの外から訪れる観客にとっては一粒で二度楽しめるお得なバカンスといったところでしょうか。
オペラハウスに連れて行くには少し元気すぎる子供たちも野外公演には安心して連れて行けます。お弁当やおやつを広げている家族連れや、売り子のおかしをお母さんにおねだりしている子供たちの姿は微笑ましいものです。一方、フェスティバルで公演を行うのはベルリンフィルやミラノ・スカラ座等々超一流だったりするのがまた驚きです。
■野外劇場で見えるもの
今年の夏はアテネオリンピックで日本人が大活躍し非常に盛り上がりましたが、アテネでもパルテノン神殿がそびえるアクロポリスの麓にある古代劇場(ヘロド・アティクス音楽堂)で毎年アテネ・フェスティバルが開かれています。(今年は日本からも蜷川幸雄さん演出の「オイディプス王」が招かれました。)
ヘロド・アティクス音楽堂は西暦161年に建設された客席数約5000の大きな野外劇場です。わたしはここでバレエ公演を見たのですが、最も感動した瞬間はダンサーたちが舞台の上で何もせずに静止していた時間でした。観客席はアクロポリスに背中を向ける形で設置され、反対にダンサーは神殿と対峙しながら、神と対峙しながら踊ることになります。この構図は舞台芸術の原始的、根源的な姿でもあるわけですが、ダンサーが舞台上で静止していることでその構図が明快に浮かび上がります。一方、観客は神殿を静かに見つめているダンサーを見る、ということになります。劇場で大勢の観客の前で踊ることが日常化しているダンサーがもっと大きな存在の前でただ立ち尽くしている姿は、彼らの視線の先にあるアクロポリスの存在を直接見るよりもはるかに深く観客に提示します。ダンサーという生身の人間をとおして自分自身だけではない人間や世界の存在を感じ全身を通して共鳴する、という経験はやはり劇場でなくてはなし得ないことなのではないかと実感したものです。このような経験はアテネのアクロポリスという特別な場所がもたらしている訳ですが、劇場が野外から屋内へと変遷し日常化していく中で、普段は気にも停めなくなっている様々なことを、野外劇場という特別な場所では感じることが出来るということです。
■様々な楽しみ方
少し話が大袈裟になってしまいましたが、とにかく野外公演は楽しいです。
このような夏のフェスティバルは大都市よりも地方の都市で盛んに行われ、娯楽の少ない地方都市で劇場やフェスティバルが果たす役割は非常に大きなものです。ピクニック+観劇、旅行+観劇という形態の楽しみ方が可能となるフェスティバルは、舞台芸術愛好者もその他の人々も、また大人も子供も、それぞれがそれぞれの楽しみ方をしながら舞台芸術の醍醐味を味わうことができる素敵な機会です。
日本における野外公演やフェスティバルの開催には、天候の問題、また休暇が取りにくいなどなかなか難しい問題はありますが、日本ならでは、地方ならではの舞台芸術の楽しみ方を考える一助にはなるのではないでしょうか。
(株式会社シアターワークショップ 平山瑞絵)
(※ご意見ご感想はこちら)