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No.112

劇場・ホールにおけるネーミングライツ(命名権)

 最近、新聞やニュースで「ネーミングライツ(命名権)」の話題をよく耳にします。
 先日も、渋谷公会堂の命名権導入の話が様々なメディアで取り上げられました。渋谷公会堂は現在、改修工事中で10月1日にリニューアルオープンし、公募で選ばれた指定管理者が運営します。そして、命名権導入により名称もリニューアルされます。
 渋谷公会堂は、1964年に東京オリンピックの重量挙げの会場としてオープンし、「8時だョ!全員集合」や「ザ・トップテン」の収録、ロックやポップス、クラシック音楽コンサート等数々の催しの会場として使用されてきました。そして、長年多くの人々に「渋公(しぶこう)」と呼ばれ親しまれてきました。

■ネーミングライツ(命名権)とは

 「ネーミングライツ(命名権)」とは、スポンサーの企業名・ブランド名などを、スタジアムなどの施設の名称にする権利、また、そのような広告手法のことをいい、1980 年代以降アメリカで発達しました。
 ネーミングライツは、施設の建設や管理運営資金の調達を目的としています。施設管理者は、命名権を売ることで収益を得ることができ、命名権を購入した企業は、その企業名がメディア等様々なところに出ることにより、知名度が高くなる等のメリットがあります。

■日本におけるネーミングライツの事例

 日本では「東京スタジアム」が「味の素スタジアム」となったのが、公共施設で初の命名権導入の事例(2002年)です。以後、多くの野球場やサッカー場で導入されています。最近では、映画館でも導入され「丸の内ルーブル」が「サロンパス・ルーブル丸の内」となりました。その他、バス停や大学の運動施設、命名権付の教育・研究支援基金の設置など、多方面への導入が見受けられるようになりました。施設の一部に導入するケースもあります。

■劇場・ホールにおけるネーミングライツ

 劇場やホールでネーミングライツを導入している事例はまだ少ないですが、「大分県立総合文化センター」が「iichiko総合文化センター」へ、「鹿児島県文化センター」が「宝山ホール」と名称を変えています。両施設の命名権とも地元酒造メーカーが取得しました。劇場・ホールの命名権導入は、運営経費の負担の軽減、文化芸術施策の充実を目的としています。行政は安定した資金調達により税金投入の負担の軽減が図れますし、施設側にとっても文化事業の充実等のメリットがあります。施設運営・管理者と命名権を取得した企業とが上手く提携し、利用者に新たなサービスを提供したり、新しい事業形態を展開する等の可能性もあります。「サロンパス・ルーブル丸の内」では、企業製品のサンプリングやオリジナルムービーの上映などが行われています。企業の特徴を活かしたサービスにより、利用者を増やし芸術文化活動を活発にすることが可能です。しかし、一方では長年地域に定着していた名称が変わってしまう、或いは企業イメージが強くて施設名を聞いたのみでは、何の施設なのか分かり難くいというデメリットもあります。命名権を導入する際は、ホールのイメージとギャップが出ないように気をつけなくてはなりません。また、日本の場合、契約期間が短いため名称が3〜5年(アメリカの場合は10年単位)で変わってしまい、地域に定着し難いという問題も挙げられます。それを回避するためには、契約期間を延長する等の対策が必要です。また、同業他社がその施設で行われる事業のスポンサーになり難いという事態が起こることも考えられますし、指定管理者が民間の場合は棲み分けの問題もあります。
 これから、劇場・ホール等の文化施設にも、命名権導入の事例が多くなると思いますが、先に述べた2施設のように地元企業が取得した場合は、芸術文化のみでなく地域の活性化にも繋がるのではないでしょうか。
 劇場・ホールへの命名権導入の際は、行政と施設、企業の3者が如何に連携し、バランスするかが重要だと感じます。資金調達は大切ですが、文化施設の本質を崩さないよう、より長期的な視点で文化芸術活動に貢献できる体制を考える必要があります。

●参考文献

  • 福元聖也著「日本にネーミングライツを浸透させるために-アメリカのネーミングライツ導入実態調査から-」
  • 長尾秀樹著 「ネーミングライツ」
  • 三省堂提供「デイリー 新語辞典」

(株式会社シアターワークショップ 林 恵子)

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No.113

スケジュール表

最近書店で、スケジュール帳をどうまとめるかという本を多数見かけます。確かにスケジュール帳が理路整然と書かれている方に出会うと「出来るな」と思います。
そこでふと考えたのは、ホールや会議室を貸し出している館には必ずといっていい程ある【スケジュール表】の存在です。簡単にいうと「いつ・何処で・誰が・どうする」という事が書かれている表のことで、

いつ・・・・日付及び時間
何処で・・貸し出し場所
誰か・・・・主催者名
どうする・・内容

上の4つを各館独自にまとめています。
この表を軸に様々なセクションのスタッフが動く為、先に「簡単にいうと」と書きましたが、本来は簡単どころか館の生命線だと私は思っています。

■スケジュールの入れ方

単純に空いている時間帯をどんどん貸し出し、スケジュールを埋めればいいというものでもありません。「準備は間に合うのか」「備品は足りているか」「人の手配・清掃・警備・設備に支障はないか」「同じ時間帯の催事に影響はないか(カラオケが入るパーティーと法要は隣の部屋には入れられません)」等、瞬時に頭で計算し、お客様の要望に沿うため提案していきます。
また、スケジュール表自体は上記のことを考慮しつつも、明確に書くことを私は意識しています。長文を書いたところで他者が見ても、上手く伝わらないからです。
そして、いざスケジュールを入れる時には、入れる前と入れた後の書類をくどい程確認します。これは会館で絶対あってはならない「ダブルブッキング(重複予約)」を防ぐためです。私が在籍する会館は様々なスタッフがスケジュール管理をしている為、尚更気を使っています。

■思うこと

ここまで書き、ふと自分のスケジュール帳を見てみました。人と会う予定・コンサートの予定・飲み会の予定、いろいろあります。そのどれもが違うシチュエーションです。その1つ1つが大切です。
ご利用いただくお客様はどんなシチュエーションを求めて会館にやってくるのでしょうか。我々はお客様の求めるものに何処まで近づけるのでしょうか。
そんなことを考えながら、私は今日も【出来るスケジュール管理】を目指して、スケジュール表をめくっています。

(株式会社シアターサポート 高木 由佳)

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No.114

「(仮称)いわき市文化交流施設」の
正式名称・愛称の募集が始まりました!

以前のニュース(No.100)で着工をお知らせしました「(仮称)いわき市文化交流施設」は、地域や世代を超えて、多くの人々が気軽に集い、文化を楽しむことができる交流の拠点として、2008年春の第1次オープンをめざし、着々と開館準備が進められています。 施設のホームページ(いわき市)もでき、正式名称と愛称の募集が始まりました。

応募はホームページから可能ですので、是非一度ホームページにアクセスし、この施設にふさわしい名前を考えてみてください。
締め切りは8月22日、決定は12月の予定です。

施設概要は過去のニュース No.100及び以下をご参照ください。

●施設紹介・名称募集はこちらから
  http://www.iwaki-bunka2008.com/

●工事の進捗状況はこちらで確認できます
  http://www.iwaki-ce-partners.jp/

(株式会社シアターワークショップ 今川敦子)

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