茅野市民館の設計で古谷誠章氏(NASCA代表・早稲田大学教授)が、2007年日本建築学会賞(作品部門)を受賞しました。弊社は設計チームの一員として、2001年のプロポーザルよりハード・ソフトの両面からコンサルティングを行ってまいりました。弊社がコンサルティングを行った施設としては、北上市文化交流センター・さくらホール(設計:久米設計)に続き2年連続、通算4回目の日本建築学会賞の受賞です。栄誉ある賞を受賞した施設に劇場コンサルティングの立場から関わらせていただき、担当スタッフ一同感謝の気持ちでいっぱいです。
講評では、茅野駅から直結の好立地を生かした施設配置や、市民の継続した活動の場の実現、そして市民ワークショップを重ねた設計手法について評価を頂きました。古谷さんをはじめ、ナスカのスタッフの皆さんの根気強いワークショップへの取り組みに触発され、そして支えられて、私達も誠心誠意業務に取り組んでまいりました。基本計画時の半年で50回を数えたワークショップは、単純計算で週2回茅野に通ったことになります。その後2年以上にわたる基本および実施設計段階や管理運営計画の策定にも、数え切れないほどの検討を重ねました。東京から通った我々設計チーム、そして毎回の会議に出席されていた市民の皆さん、市担当者の皆さんのご苦労に思いをはせると、受賞の感激もひとしおです。
茅野市民館は計画に携わった市民の皆さん以外にも、さらに多くの方々が市民館の事業に参加し、施設をたくさん利用していただいて、その活動をさらに大きな輪に広げる使命を担っています。既に2005年10月のグランドオープンから1年と7ヶ月が経ち、ホール・美術館ともにたくさんの事業を行っていますが、これらの事業は茅野市民館の指定管理者である株式会社地域文化創造と市民、および専門家による事業企画会議によって決められています。
さらに、2007年1月には建設計画に携わった市民を中心にNPO法人「サポートC」が設立され、今年度からは約半数の事業はサポートCによって実施されており、文字通り市民主導行政支援による運営が実現しています。ハード面では建築学会賞を始め、日本建築家協会賞などさまざまな賞を受賞しましたが、これからはソフト面でも計画段階に想定したような設置目的が具現化されることが期待されます。現在でも弊社代表の伊東正示が事業企画担当のコア・アドバイザーとして運営に携わらせていただいておりますが、私ども担当者一同も、今後の茅野市民館を全力でバックアップしていく所存です。これからの茅野市民館が市民の力と行政や専門家の支援によって、計画段階で描いた理想を現実のものにしていく活動にご期待ください。
関連リンク:スタジオナスカ http://www.studio-nasca.com/
茅野市民館 http://www2.chinoshi.net/shiminkan/
鹿野安司アトリエ http://homepage.mac.com/shikanoyasushi/
(株式会社シアターワークショップ 小池浩子)
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