ここ数年、ホール管理をしていて感じる事がある。
それは制作会社や代理店、所謂イベント業を主としている会社を通さずに直接催事を行う主催者(企業)が増えてきたということだ。
その理由が景気なのかもっと他のものなのか、いずれにしても各社それぞれの意図があると思うので一概には言えない。
ここで私が考えるのは、その変化に対し、ホールスタッフも柔軟な対応が要求されているという事だ。
照明とは・音響とは・図面とは・ステージ設営とは・・全てにおいて1からの説明が求められる。何が何に対して必要なのか、そしてその価格は・・・。
ホール料金が安くはないのに対し、お客様(利用者)は「安く・良い物を」と考えている。その中で、ホールには基本の金額が有り、動かせない価格(人件費など)がある。
内容・金額をご理解いただき、どこまでお客様の望む催事に近づけるかが我々の仕事だと思う。
余談だが、最近個人的に結婚式場を何件か下見した際、同じ様な事を感じた。
それは、施設や備品・演出方法(ハード)の希望を言えばどんどん見積もり金額が上がってゆくこと(これは解る)から先の話で、見積もりを提示した担当スタッフからの説明(ソフト)が優れていれば利用者としては金額面でも納得するということだ。また、価格が合わない場合は代替え案を出してくれると更にうれしく思う。要はその説明の仕方・提案力が重要なのだ。
結婚式の体験談を集めたホームページを見ると、式場の決定理由の中に「担当者の対応」という言葉を非常に多く見る。これには少し驚いたが同時に納得もした。
いくら優れたハードに囲まれていても、それを利用するのは人であり、人から人に対する感情がホールへの申し込みと催事の成功を大きく左右していると私は思う。
この事から私は、ホールスタッフとは常に自身のスキルアップを心がけなければいけないし、またサービス業という気持ちを忘れてはいけないと改めて強く感じるようになった。
(株式会社シアターサポート 高木由佳)
(※ご意見ご感想はこちら)